36: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2019/07/04(木) 20:31:14.89 ID:xJn3KPymO
少女「………」
少女「……あの人は相変わらずね」
少女(いつもそう。どんなに距離を空けても、いつの間にか私の裡側に入り込んでいる)
少女「………」
少女(……それでも、このまま生きている意味なんて……)
男「………」
少女「………」
男「………」
少女「…わっ!?」
男「………」
少女「……その現れ方どうにかならないの?心臓に悪いわ」
男「……ノックをしてから入ればいいか?」
少女「そうね、理想を言えば。……でもそんなことしたら聞こえてしまうわ。この部屋の外、あの人がすぐ近くに居ると思うから」
男「………」
少女「そう、だからあまり大きな声を出さないで。あなたが見つかっても、私は何も言えないし」
男「……安心しろ、俺の声は君以外には聞こえないようになっている。姿も見えない」
少女「私の声は?」
男「………」
少女「……気が利かないのね」
男「……そのような干渉は許されていない」
少女「神さまなのに?」
男「………」
少女「………」
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