126: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2019/07/15(月) 17:02:14.74 ID:vBPP1GOf0
教育係「──こうして、お姫様はいつまでも王子様と幸せに暮らしましたとさ」
教育係「……以上です、お嬢様」
少女「………」
少女「そう、ね」
少女「そんな話だったわね」フッ
少女「やっぱり今読むと、子供向けに作られた普通の本っていうのがよく分かるわね」
少女「とってもご都合主義」
少女「……羨ましい……」ボソッ
教育係「………」
少女「私ね、この本に出てくる村娘に憧れてたの。お姫様じゃなくてね」
少女「すごく自由で楽しそうで……そう見えたのよね」
教育係「…左様ですか」
少女「………」
少女(………)
少女「ねぇ、教育係」
教育係「なんでしょう」
少女「……私が外で倒れたあの日」
教育係「!」
少女「あのとき、私をここまで運んでくれたのは…誰なの?」
教育係「…私ですよ」
教育係「お嬢様がお部屋から居なくなっていたので、急いで周りを捜していたのです」
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