124: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2019/07/15(月) 17:00:04.03 ID:vBPP1GOf0
少女「……」
少女(……確かに、よく見ればこの色合い、形……)
少女「……これ、どうしたの?」
教育係「取りに行ったのです。以前住んでいたお屋敷に」
少女「前の?」
教育係「えぇ。このお屋敷の中はどこにもありませんようでしたので」
教育係「以前のお屋敷は、今は別館として様々な用途に使用されていまして、既に処分されてしまっていないか少し不安でしたが……」
教育係「お嬢様が使われていたお部屋の、クローゼットの奥に……隠されているような所から見つかったようですよ」
少女「!」
少女「…そうだ」
少女「そうだったわ……私が隠したんだった」
ーーーーー
「──うん!ここに隠しておけば見つからないわよね!」
「──いつかわたしがこの村娘ちゃんみたいに強く、キラキラになれたら、また読む!」
「──それまでは、ここでわたしのこと見守っててね」
ーーーーー
少女「……そんなこと、すっかり忘れてた」フフッ
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