23:名無しNIPPER[saga]
2019/07/02(火) 00:00:54.85 ID:ndUIllUw0
───────────────────side:春日 未来
「あ、あの! 千早さん! 待ってください!」
24:名無しNIPPER[saga]
2019/07/02(火) 00:01:55.16 ID:ndUIllUw0
「あの、千早さん!聞いてください……私の、正直な気持ちを!」
あえて千早さんの方は──後ろは見ない。まっすぐ前を見て、目の前に広がる光の海に誓うんだ!
25:名無しNIPPER[saga]
2019/07/02(火) 00:10:47.13 ID:ndUIllUw0
「……ふふ。うん、それでこそ“春日未来”ね」
「で、でへへ〜そうですか〜?……ありがとうございます!」
26:名無しNIPPER[saga]
2019/07/02(火) 00:13:11.14 ID:ndUIllUw0
それにしても、やっぱり千早さんって──アイドルってスゴい。さっきまでの弱気も不安もウソみたいに飛んでいっちゃった。
「あの、千早さん。今日は本当にありがとうございました!もうほんとにほんとに、元気いっぱいになれちゃいました!えへへ〜♪」
27:名無しNIPPER[saga]
2019/07/02(火) 00:15:06.31 ID:ndUIllUw0
「え? “みようみまね”、って何がですか?」
あ……っていう小さな声。本当はきっと声に出すつもりなんてなかったんだと思う。だって、いくら待っててもその先を言ってくれそうになかったから。
28:名無しNIPPER[saga]
2019/07/02(火) 00:15:44.85 ID:ndUIllUw0
「最初に少し厳しい言葉をかけるのは水瀬さん。抱きしめて優しく話しかけたのはあずささんで、失敗するのは自分だけじゃないよって教えてくれたのは萩原さんと真。アイドルとしての心構えを教えてくれたのは765プロのみんなと……そして、プロデューサー」
ね、みんなのお陰でしょう?って千早さんは言った。さっきまでとは違う小さな声で。抱いてくれてる腕に少し力がこもったのを感じて、胸の中がザワザワした──なんで、なんで……って。
29:名無しNIPPER[saga]
2019/07/02(火) 00:21:37.28 ID:ndUIllUw0
───────────────────side:如月 千早
「──あの、それってちょっと違うと思います」
30:名無しNIPPER[saga]
2019/07/02(火) 00:23:33.92 ID:ndUIllUw0
いや、実際には吹いていないのかもしれない。吹いていても、ただの気まぐれな夜風だったのかもしれない。
それでも私の心に、“未来”へ向かって風が吹き込んできたのは、きっと嘘じゃない。あたたかくて優しい“未来”の想いが、確かに届いたんだ。
31:名無しNIPPER[saga]
2019/07/02(火) 00:26:55.99 ID:ndUIllUw0
そこへ、ふと聞こえてきた。
「────ちょっと、どうなってるの?」
「──う〜ん、良くわかんない……も〜あんまり押さないでってば〜」
32:名無しNIPPER[saga]
2019/07/02(火) 00:30:09.47 ID:ndUIllUw0
───────────────────side:春日 未来
「それに、あんまり今日の主役を一人じめする訳にはいかないもの」
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