77:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/02(火) 07:01:25.80 ID:nMYKt+U7O
鞠莉「人間の記憶……確かに、記憶喪失のように、ある特定の記憶だけが消えることはあり得る。だから、特定の記憶を消すことも出来るかもしれない」
鞠莉「……でもね。それこそアンドロイドならともかく、人間の記憶はそう単純じゃない。狙った記憶だけ消えたとしても、その記憶はネットワークになっている」
花丸「ねっとわーく……ぱそこんずらか?」
鞠莉「パソコンに限った話じゃないんだけどね。……とにかく、記憶はある特定の場所に一対一で対応してるわけじゃないのよ」
鞠莉「どこかとどこか。何かと何か。それら全てが繋がって出来ている。……だから、たとえ一ヶ所を消せたとしても、どこかで綻びが出る」
曜「……繋がっているからこそ、一つ消しただけじゃ。別のところと、消えたものの間で……辻褄があわなくなるというか、おかしなことが起きて、そのおかしなことが何かあったってことを示しちゃう……ってこと?」
曜「アンドロイドならともかくっていうのは、きっと記憶もパラメータで持ってるから……もしかしたらおかしなことを起こさずに済むかもしれないってことかな?」
鞠莉「……理解が早いのね、いつも」
曜「え……あはは」
ダイヤ「……まだよくわからないです」
果南「例えば、ダイヤから”アイスが好き”って記憶を消したとして。ルビィが、ダイヤのアイスを勝手に食べちゃっても、でも『別にアイス好きじゃないからいいですわ』ってなったとして」
果南「それでも、何故かダイヤは腹が立って。……アイスも好きじゃないし、ルビィが喜ぶのも好きだから、それでいいってなるはずなのに……ってなったら、何かがおかしいってなるってこと?」
ダイヤ「……例が局所的過ぎます!」
ルビィ「果南ちゃん……」
梨子「でも、言いたいことはわかったよ。要するに、記憶を消される前に当然だったことが、当然じゃなくなると、何かヘンな感じになるはずで」
梨子「逆に言えば、当然だとさえ思えれば何も不都合がないんだけど、でも記憶はそうはならないってことだよね?」
鞠莉「そうね。その通りよ」
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