399:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/06(土) 08:30:25.86 ID:jWyG/GcGO
梨子「それは。ピアノの、音です」
曜「ピアノの、音……?」
梨子「うん。……私が初めて葉百さんに会った時。……皆にも、千歌ちゃんにも、会う前の時。 私は、不思議な女性に会った」
果南「……!?千歌に、会う前……?」
梨子「……、引っ越しでゴタゴタしている中、届いたばかりのピアノを。自分でも不思議なことに、その見知らぬ女の人に弾いてもらったの」
梨子「……。その女の人に会っていたからかな。私は、千歌ちゃんと初めて会った時……初めて会ったような感じがしなかった」
梨子「その女の人は。千歌ちゃんの生き別れの姉妹と言っても、おかしくないぐらい……千歌ちゃんに似ていたから」
ダイヤ「その人が……。葉百さん、というわけですか……」
ルビィ「……それで。……ハオさん、って人のピアノは……どんな音だったの?」
梨子「……。美しかったの。繊細で、精確で、人間が持つムラのような部分が一切ない」
梨子「そう。まるで、[機械]みたいに……精確だった」
果南「……き、[機械]……」
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