278:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/04(木) 20:43:46.73 ID:jKKfMeypO
梨子(……私が必死で声を振り絞り、その言葉を口にした瞬間。私のものでもなく、千歌ちゃんのものでもない、たくさんの驚愕の声が辺りに響き渡った)
梨子(それを聞いた私は、震える手でさっきまで握りしめていたスマホのグループ通話を切り、以前鞠莉ちゃんからもらった超小型イヤホンを耳から外した)
梨子(……千歌ちゃんはそんな私の一挙手一投足を見届けた後……ゆっくりと、声の聞こえてきた方向……私の背後に、目線を移した)
千歌「・・・・・・」ニコッ
梨子(……その笑みからは。まるで、長らく待ちわびていた人たちにようやく再会できた喜びを、噛みしめているかのような……)
梨子(そんな印象を、受けた)
梨子(……問題は、最初から変わっていない)
梨子(目の前の千歌ちゃん≠ヘ誰なのか)
梨子(そして、このペンダントは、《いつ》手に入れることが出来たのか)
梨子(だけど……その様相は、最初から大きく。……あまりにも大きく、変わってしまった)
梨子(この、ペンダントの写真によって……)
梨子(……いったい、この写真が写している真実とは何なのか)
梨子(……私には、私だけでは、知る由もない)
梨子(ふと、視線を千歌ちゃん≠ニ同じ方向に向けた)
梨子(私も、千歌ちゃん≠フ見つめているもの。……Aqoursの皆に、……仲間たちに、目を向けるために)
629Res/559.61 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20