230:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/03(水) 20:46:17.45 ID:2ASeLL45O
千歌「・・・つまり、どういうことなの?説明してくれるかな?」
梨子「……このアクセサリー。……沢山の、《ひっかきキズ》があるよね」
千歌「確かに、そうだね」
梨子「けどね、その一つ一つをよく見ていくと……その《深さ》と、《大きさ》が違うことがわかる!」
千歌「……《深さ》と、《大きさ》……?」
梨子「ええ。……このキズ。ほとんどはちょっとこすれた程度で、《浅くて》《小さい》ものばかりに見えるけど」
梨子「ある四つのキズだけは違う。……まるで、このアクセサリーに最初から彫られていた、そんな意匠があったんじゃないかって、思うぐらいに」
千歌「・・・・・・」
梨子「大部分は《浅い》キズに覆われていて、ちゃんとは判読できないのも確かなんだけどね……」
千歌「・・・仮に、《ひっかきキズ》の《深さ》が違ったとして。・・・それが、四つの字みたいなものだったとして。それが、何の意味を持つの?」
千歌「単に、キズの《深さ》がまばらだっただけだったとも考えられるでしょ?」
梨子「千歌ちゃん。……焦らないで」
千歌「・・・!」
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