12:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/01(月) 21:59:30.40 ID:LeKpDSJgO
善子「運転手は咄嗟にブレーキを踏んだそうよ。でも、車と女性の距離は、大体十数メートル程度しか離れてなかった。……追突は、ほぼ確実だった」
果南「………」
善子「……でもね。実際には、誰も、轢かなかったらしいのよ」
曜「……突然姿を消したってこと?」
善子「そうみたい。……運転手は、幻影を見るほど自分は疲れていたんだなと反省して、とにかく休める場所までは運転していこうって思ったみたい」
善子「それで、車を再び動かそうとした時。逆だったことに、初めて気がついたの」
善子「女性が助かったんじゃなくて、逆に自分が助かったんだってことに、ね」
梨子「自分が助かった……?」
善子「そう。……改めてよく見ると。……目の前は、崖だったんだって」
果南「え……。え!?」
善子「……もし、急ブレーキするのが、後少しでも遅ければ。……そのまま、崖の下に真っ逆さまだったそうよ」
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