男「恋愛アンチなのに異世界でチートな魅了スキルを授かった件」 3スレ目
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675: ◆YySYGxxFkU[saga]
2020/02/16(日) 23:43:20.73 ID:wmBtSKTz0





 誰も彼もが眠りに就いた夜更けの独裁都市。

 そこに蠢く影があった。





 空中を滑るように動き、時折立ち止まる。

 周囲を見回す仕草からして、どうやら自分がどこにいるかを確認しているようだ。



 そうして辿り着いた先は……何の変哲もない建物だった。

 しかし、その影は知っていた。



 そこは重要な拠点だと。

 古参商会が王国を攻略するためにかき集めて独裁都市に運んだ物資が貯蔵されている、と。

 ここを攻撃されたら損害は量り知れず、立て直すことも難しい。

 故に極少数しかこのことを知らない。



「………………」

 影は手をその建物に向けて。

 口を開き、魔法を紡ごうとして――――。








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