未来「土曜日のケーキ」
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3: ◆Zg71aiNoxo[sage saga]
2019/06/28(金) 13:53:44.46 ID:CO9tWLaJ0



洗面所で顔を洗った私はリビングに向かった。まだ六時半なのに、お母さんはもう台所に立って、私のためにお弁当の準備を始めていた。

「昨日のケーキが余ってるからそれ食べちゃって」と言われて、私は冷蔵庫を開けた。その中段には、昨日の晩に食べた誕生日ケーキの残りが入っていた。
六等分して、昨日はお父さんとお母さんと私で三つ食べたから、残りは三つ。そのうちの一つを小皿に取り分けて、私はそれをテーブルに運んだ。

正直、ケーキはそこまで美味しくなかった。それは、時間が経って味が落ちたからかもしれないし、昨日はあったチョコプレートがないからかもしれない。でも、それだけじゃない気がする。昨日はみんなが私のことを祝ってくれて、その後に食べたケーキだったから、美味しかったんだろうな。

結局、私はそのケーキを流し込むようにして食べた。普段に比べて食べる量は少なめだったけど、あんまり食欲もなかったし、それで満足したことにしておいた。


その後、適当に身支度を済ませた私は、お母さんからお弁当を受け取った。
「今日も頑張ってね」「ありがとう。行ってきます!」
手を振りながら玄関を出た私は、表に停めてある自転車に跨った。






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