【ミリマス】佐竹美奈子「いらっしゃいませ〜」
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29: ◆OtiAGlay2E[sage]
2019/06/24(月) 04:00:00.19 ID:v/g2u2sn0

それは週末の放課後、月曜日までの課題を教室に置いてきてしまったことに気づき、一人教室に戻っていたときのことだった。

教室の前まで着くと、まだ教室に誰かが残っていることに気がづいた。
陽もだいぶ落ちて、明かりのついていない教室は影に覆われていたが、窓側の席は夕日に照らされてそこに人がいることを示していた。

教室を覗くと、そこにいたのは佐竹さんだった。
自分の席に座り、その前に立つように女子生徒がいた。おそらくいつも佐竹さんとグループを作っている女子だろう。佐竹さんはうつむいていてこちらからその表情はうかがえない。

向こうはこちらに気づいていないようだった。
流石に今教室に突っ込んでいく度胸は持ち合わせていないし、少し申し訳なさを感じながらも、廊下から覗いていることにした。



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