【オリジナル・安価&コンマ】宇宙を駆ける者たちの物語Part3
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58:名無しNIPPER[saga]
2019/07/08(月) 01:04:16.23 ID:NYFdXzHZ0
(…そういえば、この子たちは何でここにいるの。警備員が全ルートに立ってるのに)

不審に思ったクロエは翻る。その眼に映ったのは、空を斬る凶刃と凶弾だった。

「………ッ!?」

「外れた。じゃあ、パターンCで」

「おうっ!!」

「…ああ、そういう輩ね」

器用に身体を捻り、全ての攻撃を回避するクロエ。更なる追撃を加えんと、子供たちは接近する。それを。

「ごっ…!?」

「イティ!?」

「このケラウノス、貰うわよ」

袈裟斬りを壁を蹴って避け、上下反転した体勢からの膝蹴りで、子供を吹き飛ばす。

手放された『ケラウノス・ブレード』を掴み、一太刀でハンドガンの銃口を真っ二つにした。

「い゛…っ…。あ゛あ゛あ゛ぁぁぁっっっ!!?!?」

「…何やってんだよ。クロエ」

「援護射撃ありがと、レオ」

「伊達に元宙賊じゃあないさ」

廊下の角から狙撃を実行したレオ。その弾丸は、寸分違わず少女の両足を貫いた。

クルクル、と拳銃を回しながらクロエの下に向かうレオ。クロエの傍についたところで、足を止める

「…で、貴様らは何者だ?答えろよ」

パシッ。

拳銃を構え、倒れ伏す少女のこめかみに当てる。対する少女は、忌々しげに言葉を漏らす。

「…言わない…!ボクは、仲間を売らっ」

「じゃあ死ねよ」

拒絶の意志を把握したレオは、言い切る前に脳天を撃ち抜く。恐怖に怯える暇も無く、少女は息絶えた。

「お次はお前に訊こうかな…ってありゃ。死んでる」

「毒でも仕込んでたのね」

もう一人は既に、自害していた。白目を剥き、歯を噛み締めたまま、固まっていた。

「ハンガーに戻るわよ。この調子じゃあ、そっちも襲撃されてるわ」

「おうよ。クロエは俺が背負うよ。ふらふらしてるからな」

「どうも。…髪、随分伸びたわねぇ。女の子らしいわ」

「えー。今度切りに行こうかな」

雑談を交えながら、二人は戦場となったハンガーに向かう。ハンガーでは、既に銃撃戦が繰り広げられていた。


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