31: ◆ukgSfceGys[saga]
2019/06/18(火) 21:41:32.53 ID:tLeGcQVf0
◆◇◆
「最近なんだか面白いことしてるらしいな」
いきなり背後から声をかけられた。その声の主はあたしのプロデューサーだった。
「あれ? もしかしてプロデューサーさんの所にも伝わってたりする?」
「そりゃまぁ担当アイドルのことだからな。多少はアンテナ張ってるよ」
「ふーん……。で、どう思った?」
「どう思ったって……」
「くだらないことしてるとでも思った?」
「まさか」
プロデューサーさんは予想外なことに真剣な顔でそう答えてくれた。
「理由はどうあれ、加蓮が自分から動いてることなんだ。有益なのか無駄なのかは俺にはわからないけど、くだらないとは思わないよ」
「そ、安心した」
「それはなにより。担当アイドルを安心させられたならプロデューサー冥利に尽きる」
プロデューサーさんはホントにそれだけを言いたかったみたいだ。特に咎めることなく、特に積極的に関与するわけではなく。
ただ、私のやってることが気になるだけ、というスタンスみたい。
それはそれで嬉しいんだけど、折角だからプロデューサーさんも巻き込んじゃおーっと。
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