99: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/18(火) 21:13:16.45 ID:5Y2de4vS0
すっかり寝ちゃったせいか、ぜーんぜん眠くなかった。
ちょっと大人ぶって、夜風にでも当たってみよっかな。
セーターを着て、ベランダに出てみる。
「わ、けっこーさむいなー」
はーって息を吐くと、白い霧ができた。
霧は、さっきの夢みたいにすぐに消えちゃった。
「……どーして兄ちゃんと一緒だと、幸せになれるのかな」
今もこうして兄ちゃんのことを考えると、とっても幸せであったかい気分になる。
同時に、いま隣に兄ちゃんがいないことが、とっても寂しくて切ない気分になる。
「兄ちゃーん……真美に変なまほーかけたー……?」
ベランダの手摺りに顎を載せながら、ちょっと文句を言ってみた。
もちろん答えは返ってこないけど。
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