433: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/25(火) 00:38:28.20 ID:wZZZEODD0
「ぬぉあーー! シャリシャリくんだーーー!!!」
「そういうとこはまだちょっとお子さまだな」
「うるへー、甘味は正義っしょ!?」
「それには全く同意です」
二人でしゃりしゃり。
アイスをしゃりしゃり。
「本当に、部屋にもアイドルにも、心残りはないか?」
「ない……って言ったら、嘘になるよ」
でもね。
「でも、変わっていくモノもある、でしょ?」
「変わらないモノもある、けどな」
うるさかったはずの蝉の声も心地よくなってきて。
アイスも食べ終わって。
ちょっと汗がにじんでる、兄ちゃんの肩にこてん。
「眠くなったのか?」
「うん……」
「疲れてお昼寝とは……いつから変わってないというか」
「違うよ、兄ちゃんの肩が悪いんだもん……」
いつの季節も、ここは私の特等席。
暖かくて、涼しくて。
そして、とっても安心できる場所。
だからつい、うとうととして――。
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