424: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/24(月) 00:39:42.46 ID:QHO8M2d60
「――っ」
言おうとした言葉は、最後まで発することは出来なかった。
優しく、兄ちゃんが真美の顎に手を添えて。
いつか花火の裏で、真美がしたような、いきなりなのではなくて。
真美の頭を、優しく、包み込むようにしてから、ゆっくりと。
――。
「んっ……」
頭が、真っ白になって。
嬉しさと恥ずかしさと、大好きって気持ちがない交ぜになって。
「んぅ……」
この時間がこのまま、永遠に続けばいいと思って。
しばらくの間、そのまま重ねて。
「……ぷぁ……」
――デザートよりも、とってもとっても、甘い味がした。
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