409: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/24(月) 00:25:52.68 ID:QHO8M2d60
「真美、こっちのベランダ来ないか?」
「え、でもいつも危ないって……」
「言っといて自分でもどうかと思うが、たまには悪いこともするもんだ。支えててやるから」
そう言われると、断れないよ。
真美はいつものようにひょいっと飛び乗ると、兄ちゃんのベランダへ歩いて移った。
いつもと少し違うのは、兄ちゃんが落ちないように支えてくれていること。
「あらよっと!」
ぴょんっと兄ちゃんの隣に飛び降りる。
すると兄ちゃんはベランダに座り、ちょいちょいと手招きをした。
真美も、兄ちゃんの隣に座り込む。
「兄ちゃんから誘ってくるなんて珍しいね」
「今日はそんな気分でさ」
良くも悪くもない天気。
所々に雲があって。
その隙間から、片手の指程度の星が見えた。
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