376: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/23(日) 00:49:35.93 ID:5i4lUinv0
「亜美は先に帰るね」
「え? どして?」
377: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/23(日) 00:50:10.47 ID:5i4lUinv0
携帯の番号を押す。
電話帳に登録もされてるけどさ、番号覚えて押すの、なんか好きなんだ。
378: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/23(日) 00:50:44.86 ID:5i4lUinv0
そのあと、三、四回かけると。
『あ!? 真美か! どうかしたのか?!』
379: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/23(日) 00:51:23.32 ID:5i4lUinv0
しばらく、沈黙が続いた。
もう一回言おうとしたら、兄ちゃんから返事があった。
380: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/23(日) 00:53:39.43 ID:5i4lUinv0
しばらく待ってたら、兄ちゃんが来た。
「よっ」
381: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/23(日) 00:54:54.82 ID:5i4lUinv0
なんてことない世間話をしながら電車に乗って。
駅から出て、しばらく歩いてたら兄ちゃんに聞かれた。
382: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/23(日) 00:55:24.65 ID:5i4lUinv0
「真美、もうすぐこーこーせいなんだよ」
「そうだなぁ。初めて会ったときから、ずいぶん大きくなったな」
383: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/23(日) 00:56:07.79 ID:5i4lUinv0
真美は、いつまでも真美のままではいられない。
そう思っていたのを、兄ちゃんは察してくれたみたいだった。
384: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/23(日) 00:57:11.93 ID:5i4lUinv0
「ねえ兄ちゃん知ってる? 今度で真美さ、事務所入ったときのはるるんと同い年になるんだよ」
「ほんと、大きくなったよな」
385: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/23(日) 00:57:57.49 ID:5i4lUinv0
「人は、変わるよ」
386: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/23(日) 00:58:37.66 ID:5i4lUinv0
「兄ちゃんキザすぎ」
「我ながら柄にもないこと言ったなあと思ってる」
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