328: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/23(日) 00:17:28.25 ID:5i4lUinv0
「アナタは、待っていてくれますか――」
小さく、兄ちゃんにだけ聞こえる声で、口ずさむ。
「光に届く、その時を――」
優しいバラードの、ワンコーラス。
さっきまでは怖くて歌えなかった歌詞。
真美の歌を聴いて、兄ちゃんは眉をしかめた。
「やめなさい」
「んっふっふー、他も全部歌えるよ」
「マジでやめなさい」
待つことも許してくれないのに、なんでこんな歌詞を歌わせるの、って思ってたけど。
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