261: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/21(金) 23:47:50.42 ID:ob1y39C80
月曜日、事務所に行く足取りは重かった。
「……兄ちゃんとどんな顔して会ったらいいんだろ」
262: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/21(金) 23:48:17.26 ID:ob1y39C80
それっきり、中から会話は聞こえてこなかった。
なんか、すぐに入るのも気まずいよね……。
263: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/21(金) 23:48:43.82 ID:ob1y39C80
スケジュールの確認をしてから、兄ちゃんから逃げるように事務所を出る。
そしてレッスン場へ行って、真美はレッスンレッスン、そしてレッスン。
264: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/21(金) 23:49:10.17 ID:ob1y39C80
「急な追加で大変だろうけど新曲もあるし、頑張ってね」
「うん、初めてのソロライブだもんね」
265: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/21(金) 23:49:39.05 ID:ob1y39C80
前向きになるための、手っ取り早い方法。
「そんなのあったら苦労しないけど……」
266: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/21(金) 23:50:05.03 ID:ob1y39C80
兄ちゃんのことは、事務所のみんなは知らない。
はるるんだけは気付いてるっぽいけど。
267: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/22(土) 07:38:48.68 ID:F7aS3gER0
「ねね、兄ちゃん。このお店知ってる?」
「いや、知らないな。美味しそうなフレンチですこと」
268: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/22(土) 07:39:32.50 ID:F7aS3gER0
「んー、へー、ほうほう」
女性誌読んで流行りのお店を調べたり。
269: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/22(土) 07:39:58.39 ID:F7aS3gER0
確かに、りっちゃんの言うとおりかも。
何か人のために目的を用意してがむしゃらにやってると、悩んでる暇がないね。
270: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/22(土) 07:40:24.42 ID:F7aS3gER0
「喉かわいたー」
じゅるじゅると、コンビニで買ったジュースをすする。
271: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/22(土) 07:40:51.48 ID:F7aS3gER0
フォークを袋から出して……。
「いっただっきまーす!」
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