243: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/21(金) 23:21:39.83 ID:ob1y39C80
真美はその日を待ち続けながら、ずっと兄ちゃんの傍にいた。
その間、色んなことがあった。
事務所のみんなは、それぞれみんな、テレビでよく見るようになった。
テレビに出ない時も、何かしらのイベントで飛び回る日々。
兄ちゃんと、本格的にプロデューサー業へシフトし始めたりっちゃんが頑張ったおかげだよ。
今では真美もレギュラー番組が三本あるし、CDも新譜出すと、もうちょっとで十位台に届きそうなくらい。
でも忙しくなるとやっぱり、兄ちゃんとの会話は減る。
それでも真美は、できる限り兄ちゃんの傍にいた。
兄ちゃんの方も、なるべく真美と一緒にいる時間を作ってくれてた、と思う。
デスクで固まったまま兄ちゃんがウンウン唸ってたのは、そんな日々にも慣れてきて、真美が中学三年生になった頃だった。
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