226: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/20(木) 22:09:34.67 ID:l0zubfjX0
入口の鳥居近く。
兄ちゃんはちょっと心配そうに、境内の方を見てた。
「お、いたいた。真美!」
兄ちゃんが真美の名前を呼ぶ。
居た、ちゃんと居てくれた――!
「……ってうわっ!? いきなり抱き着くな!」
「兄ちゃんっ……!」
ちゃんと合流できるって信じてたけど。
兄ちゃんの声を聞いたら、我慢してた不安感が一気に込み上げてきた。
「怖かったー!」
「はいはい、よしよし。もう怖くないから、とりあえず離れなさい」
ぐすん。兄ちゃん、もちっと優しくしてくれてもいいのに。
でも、頭撫でてくれたから許してあげる。
……んで、落ち着いたら真美、一個思い出したことがあるんだけど。
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