212: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/20(木) 22:01:29.09 ID:l0zubfjX0
すると、兄ちゃんがいつもと違う道を指さした。
「今日はこっちの道から帰るか」
「え? 遠回りじゃん」
「ゆっくり帰れるだろう」
そう言って、真美の返事を待たずに方向を変えて歩き始めた。
「兄ちゃん待ってよー!」
追いついて、こっそり兄ちゃんの手を握る。
ちょっと驚いたように真美の方を見たけど、仕方ないなって感じの顔で、握り返してくれた。
「あ……」
「ん? 違ったか?」
「ううん、これでいいの!」
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