141: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/19(水) 19:25:58.80 ID:3PIsBOKz0
「準ヒロイン、できるかな」
「できるさ」
しょーじき、ちょっと自信がなかった。
オーディションは勝つ気満々だったけど、まさか準ヒロインなんて。
「真美ならできると審査した人が思ったからこそ、この話が来たんだ」
「でも、真美はまだまだだよ。あのおっちゃんたちだって、真美の実力知らないし……」
「そう、真美の実力を知らない」
兄ちゃんは残ったブラウニーをばくんと一飲み。
チョコがついた人刺し指を、少し舐めた。
なんかえっちぃ。
「あの日見た演技だけで、真美にはできると思った。でも、真美の本気はそんなもんじゃない」
真美のことを見て、にっこり笑う。
俺は知ってる、と言わんばかりの顔で。
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