41:名無しNIPPER[saga]
2019/06/19(水) 20:45:37.76 ID:rvByO9loO
ミサト「落ち着きなさい、アスカ。この作戦には続きがあるの」
アスカ「続き?」
ミサト「無事シンジくんを映画に誘ったあなたは、その後も変わらずシンジくんと接します」
アスカ「うん」
ミサト「その間、アスカからは日曜日のデートについては一切話題にしません」
アスカ「デートじゃないけど、うん」
ミサト「すると必然的にシンジくんの方から、デートの話題を振ってきます」
アスカ「うん」
ミサト「直接デートの話を持ちかけてきたのはシンジくんが先なので、自動的にあなたの勝ちとなります」
アスカ「……う、ん?」
ミサト「電話越しにデートを誘う行為と、直接デートに誘う行為。どちらが”真剣”なのかは火を見るより明らかよね?」
アスカ「そりゃ、直接誘ってくる方が気持ちはこもってそうだけど……」
ミサト「電話はあくまでシンジくんの”真剣な行為”を引き出すためのブラフよ」
ミサト「つまりこれは攻めの一手。あなたらしい鮮やかな姿勢でしょ」
アスカ「そうかしら。でも攻めの一手なら……あり、なのかな?」
ミサト「歯切れが悪い。あなたらしくないわね。迷ったらやる、即決即断があなたのポリシーでしょ。さくっと、電話でシンジくんを誘っちゃいなさいな」
アスカ「……そう、よね。こんなの私らしくない。たしかにミサトの言う通り、かも?」
ミサト(よし、丸め込めた)
ーー勢いに任せた説得っ!
相手のキャパシティを越える情報量を短時間のうちに叩き込み、判断力の低下・からの間違った決断を誘発するせこいやり口っ。
古来より詐欺や悪徳商法の常套手段として起用されているその手法は、原始的ではあるが時に恐ろしいほどの効果を発揮する!
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