【ミリマスSS】ジュリア「2人で」静香「星に届くまで」
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8: ◆uYNNmHkuwIgM[sage saga]
2019/06/15(土) 00:19:11.74 ID:IzJwPu6pO

私もシズの事情は知っている。そういう顔ばかりしてしまうのは、シズ自身のせいじゃないって知っている。だから、もったいねぇよなって思っちまうよ。好きなものを目の前にしたコイツは、こんなにも可愛らしいから。豪快にうどんを啜る姿もなかなか絵になってる。

どうやら、アタシはシズのことを何も知らないんだな。ユニットを組んでから、シズとは歌と音楽の話しかしてこなかった。互いの歌声が上手く共鳴するように、波長をアジャストすることに全ての精神を注いできた。

レコーディングは全くスムーズにいかなくて、かなり大変だったしな。その労力の甲斐あってか、CDの出来は満足している。誰にも文句は言わせない。でも、明日のライブはそこから半年以上も経ってるんだ。だから、あの時よりもアタシたちは前に進んでなきゃおかしいだろう?

きっとそれには、こういう時間が大切だ。互いの声の波長だけじゃない。心の中まで曝して、眺めて、そんで叫びを重ねるんだ。だからプロデューサーは、二人だけの前乗りを提案したんだ。

なんて、よくワカンねぇプロデューサーの意図を自分の都合の良いように捻じ曲げて解釈する。いいだろ?いっつも真意をちゃんと言わないアンタが悪い。

静香「ところで、ジュリアさんは何うどんが好きですか?」

ひと通り考えて、とりあえずの結論を出したところでシズが尋ねる。これは良い一歩目だ。アタシだけがシズの気持ちを探っても、ユニットとしては意味がない。

ジュリア「そうだな、アタシはネギたっぷりのゴボ天だ」




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