【たぬき】高垣楓「迷子のクロと歌わないカナリヤのビート」
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22: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2019/06/14(金) 01:10:04.13 ID:DTY4fa360

 そんな顔をしていただろうか。
 頬をぐにぐにする。今はまた火照っていて、酒のせいだと思うことにした。


「それを言うなら、あなただって」
「はい?」
「泣いていたでしょう。……何かあったんですか?」

 あら――と、彼女は左頬に手を当てた。
 今はもう涙の痕も消えていた。
 そもそもあれは悲しみの涙だったのだろうか、それすらもわからないのだが。

「たまにあるんです、ああいうこと。今日みたいな良い夜とか。癖といいますか、体質のようなもので……」
「体質……ですか」
「ええ。それか、何か特別なことが起こりそうな時とか……」




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