256: ◆Kg/mN/l4wC1M
2020/06/12(金) 00:26:45.26 ID:Bg3Eqo0s0
先程まで舞台に立っていたばかりのアクアリウスの3人も、そこにはいた。
どういう訳か、麗花は体の前で琴葉を抱えている。
麗花は、後ろからひょっこり顔を出して、このみに手を振っていた。
一方で、麗花の腕の中にいる琴葉は、タオルを顔の前でぎゅっと抱いていた。
反対側で距離があることもあって、このみからは目元まではっきりとは見えなかったが、どうやら大丈夫そうだった。
琴葉は、顔を上げて、このみをじっと見ていた。
このみは、大勢の仲間たちが自分のステージを待ってくれていたなんて、想像だってしていなかった。
驚いて、思わずこのみはプロデューサーを見た。
それに気づいた彼は、ただ笑って、ぐっと親指を立てた。
「もうっ……。」
仲間たちが私のことを見守ってくれている。
それだけで、胸が暖かくなった。
321Res/210.41 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20