163: ◆Kg/mN/l4wC1M
2020/04/10(金) 01:10:00.82 ID:VqwG9xH+0
「プロデューサー。その……。」
このみは、自分の中にある気持ちを言い表す言葉を探すようにして、ゆっくりと言葉を紡いだ。
「もし、私がそのオーディションに合格したとして……。そのときのスケジュールって、どんな感じになるのかしら。」
おそらく、このみ自身が引っかかっていたことは、それなのだ。
これだけは確かめておかなくてはならない、そんな気がした。
「そうですね……。公演時期は今年の冬で、公演の期間はまだ正式決定ではないですが、だいたい2週間くらいになるそうです。
本番の2ヶ月前くらいから少しずつ演技面での練習が入り始めて……。」
「おそらく、公演直前の1週間くらいは殆ど毎日が集中稽古になりますね。朝から晩まで、一日中出ずっぱり、と言った感じのものです。」
彼は手帳を広げながらそう答えた。
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