【ミリマス】馬場このみ『衣手にふる』
1- 20
154: ◆Kg/mN/l4wC1M
2020/03/11(水) 01:29:55.27 ID:8BkDB5Im0

このみは、机の奥側にあるブラインドを開けて、窓の外を覗いてみた。
そこからは、並木道に植えられた木々越しに、黒く染まる海が広がっているのが見えた。
静寂が覆う海と光が飛び交う街。
二つの世界を分かつ境界線であるかのように、岸沿いに街灯の明かりがずっと向こうまで伸びていた。
窓の端に添えた指先が、少し冷たかった。

このみの指が窓の桟に触れたとき、ざらっとした感覚があった。
よく見ると、そこに埃が少しだけ溜まり始めているように感じられた。
普段なら気にするほども無い程度だったので放っておこうとも考えたが、
どうにも気になってしまい、少しだけ掃除をする事にした。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
321Res/210.41 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice