91: ◆8s3Vqae61o
2019/06/09(日) 14:32:07.51 ID:Ja+Lmi9z0
あなた「さて、陣払いの命も下ったし、俺も帰るか」
お市「あの、待ってください!」
あなた「ん?……お市様!?」
お市「そんなに畏まらないでください。今は他の将兵も見ておりません」
あなた「は、はあ」
あなた(信長様の妹君にそう言われても出来るわけねえ……)
お市「……此度の戦、家中のものですら、勝利を信じている者は少なかったです」
お市「戦うも退くも死ならば、せめて戦いたい……そう思って私も戦場に身を投じました」
お市「ですが、戦場の熱に当てられ、飢えた雑兵達を甘く見ていました。味方の足を引っ張ってしまうなど、織田家の姫として失格です」
お市「貴方が助けにこなければ、あの者たちの慰み者にされ、売られるか殺されていたでしょう」
あなた「お市様……」
お市「ですが、あの時颯爽と私を助けに来てくれた貴方は、今まで見てきた誰よりも…お兄様以上に凛々しいお姿でした」
お市「あの時の貴方の勇姿とお顔が脳裏から離れません。今も貴方の目を見ているだけで、市は心のざわめきが止まらず…」
あなた「……お市様?」
お市「――!?と、とにかく!これからも織田家のために勇を奮ってください!それでは!」タタタッ
あなた「……なんだったんだろう」
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お市「私は何を口走っているのですか! ただ、改めてお礼を言うだけのつもりでしたのに…」
お市(…私はどうなってしまったのでしょう。このような心の奥底から湧き上がるような感情は生まれて初めてです)
お市「……あなた様」
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