269: ◆8s3Vqae61o
2019/06/14(金) 21:14:03.82 ID:BYV4Z5rn0
信長「桶狭間で戦場へ繰り出す市は実に勇敢な姿であった。あの戦で信長が死んでも、織田は安泰と思ったほどぞ」
信長「そんなうぬを変えたのがあやつか」
濃姫「私は知っていたけどね」
濃姫「あの戦以来、外を眺めて誰かを探しながら溜め息をつくばかり。嬉しそうな表情をしてる時は、いつも視線の先にあの男がいたもの」
濃姫「侍女達の間では公然の秘密だったのよ?」
お市「え……ええっ!?こ、この想いは内に秘めていたつもりだったのですが……」
信長「市よ」
お市「は、はい!」
信長「生の核を失いて堕生に生きるならば、人は死ぬべきである。今のうぬは、過剰に迸る躍動がある」
信長「認めよう。うぬと男の婚姻を、な」
お市「お兄様……!」
蘭丸「信長! それでは、浅井家との同盟は―――!」
信長「……」
蘭丸「―――!? 出過ぎた真似を致しました……」
信長「ククク……」
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