少女「愛してるって言って」少年「………」
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7: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2019/06/05(水) 01:04:40.60 ID:QekJgiX40
下校中ーーー

少女「──それでさ、今度の春休みにおじいちゃんのところに帰らない?」

少年「お前、ほんとあの人のこと好きなー」

少女「当然でしょ?というかあんたは何も感じてないの?私たちを大事に育ててくれて、今こっちの学校に行けてるのだっておじいちゃんのおかげなんだから」

少年「いやまあ、ありがたいとは思ってるけどさ……よく覚えてないんだって」

少年(親に捨てられ、身寄りのない俺たちを拾って世話してくれたのが、少女の言うおじいちゃん……R国のお偉いさんらしい。らしいっていうのは、全部少女から聞かされたことだからだ。俺自身は昔のことをほとんど覚えてない。今俺たちは同じ寮に住んで同じ学校に通ってるけど、そう取り計らってくれたのもその人なのだそうだ。……作り話かよ)

少女「じゃあ、私たちが一緒に闘ってたあの日々も?」

少年「……ばったばったとなぎ倒していったってやつか?」

少女「そうそう!なんだ覚えてるじゃない」

少年「それはお前に何度も聞かされたからな。悪いけど俺の記憶の中にはございませんってやつだ」

少女「もう、信じらんない!二人であんなにいっぱいやっつけたじゃない!そんなにどうでもいいことだったわけ?」

少年「そう言われてもなぁ」

少女「あーあ、昔のあんたは頼もしかったのになー。今じゃこんなになっちゃって」

少年「ったく、また始まったよ……」

少年(大体闘うってなんだよ。格ゲーの話かっての)

少女「はぁ……まあいいわ。それで、おじいちゃんのとこに帰る日だけど、休みの半ばくらいでいい?」

少年「え?俺はまだ行くとは言って」

少女「行くわよね」ズイッ

少年「いやだから」

少女「行 く わ よ ね」ズズイッ

少年「……はい」

少女「うんうん♪休みの半ばに行くんだから、それまでにはさっさと春の課題終わらせとかないとだめよ。あと──」

少年(……ばっくれてやろーっと。後が怖いけど)

少年「……ん?」



女「──。──、───♪」

モブA「──!」

モブB「──、──」





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