270: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2019/06/14(金) 08:40:21.97 ID:W5M1VpEIO
少年「女、ちゃん……?」
少女「……随分遅いお目覚めね」
女「……」
少年「………」
女「……プログラムにもあの世があるってこと?」
少女「はいはい、そういうお約束はいいから」
少年「な、なぁ、女ちゃんて売人と一緒に消えたんじゃ…?」
少女「確かにこいつは消えてたわ。ついさっきまでね」
女「………」
少女「ま、どいつもこいつも詰めが甘いってこと」
少女「あのウイルスはあたしを消すことしか想定してなかったんでしょうね、女の消し損ねが残ってたわ」
少女「……多分、あんたの前の持ち主が施した仕掛け……その残骸」
女「……!」
少女「あと、あたしを舐め過ぎ。そんな残骸が残ってれば、直前の状態を復元することなんてわけない」
少年「少女……」ウルウル
少女「……好き勝手するだけしておいて、自分だけ消えようだなんて、許さないわ……」
女「………」
女「……散々この世界で好き勝手してきたのはあんたの方でしょ?」
少女「………」
女「……そう、じゃあ果たせたんだ……」ボソッ
少年「女ちゃん、その、大丈夫?身体痛んだりとか……」
女「……さっきぶりね」
女「もう会うことはないと思ってたけど……また情けない顔に戻ってるわよ?」
少年「え……そうかなぁ…?」
少女「それは同意」
少年「………」
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