231: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2019/06/08(土) 11:35:03.03 ID:vKLw1SMz0
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少女「──あたしは"少女"。ただのボーカロイドよ」
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少女(……記憶とともに臆病なあたしに戻った)
少女(ひとりになることに怯え続ける……弱い自分……)
少女(そして、売人──"伝えるもの"が消えたことによって、いずれ訪れるあたしの終焉……)
少女(「これが運命だ」って、"少女"に言われた気がした)
少女(でもね、あたしは言ったの)
──これでいいの、だからお願い、もう少しだけあたしでいて…!
少女(……あたしの願いは届いた。最後までありがとう、"少女")
少女(………)
少女(………)
少女(……ほんとはね、この幸せがずっと続けばいいと思ってた)
少女(人って欲深いものでね、同じ幸せだけだとそのうち物足りなくなってくるの。だからこそ、新しい幸せを掴むために動き続けることになる。そのために時間は進むのよ)
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少女「──!?〜〜!!」
少年「──♪」
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少女(……君に記憶を戻されてから、この短い時間の中で、あたしは色んな幸せをもらった)
少女(この先も君と生きていけてたら、どんなにたくさんの幸せが待ってたんだろうね)
少女(けど、それはまた別の夢)
少女(あたしはもう)
少女(──十分幸せ)
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