223: ◆HFDjdCXF6.[saga]
2019/06/07(金) 21:14:27.37 ID:a5AGd1C6O
侍男「………」
侍男「はぁ……???」
侍男「お前分かってないのか???」
侍男「あいつは──人殺しだよ?」
侍男「僕と同じなんだよ?(笑)」
侍男「……なぁ、僕のことも少しは見てくれよ……僕だってかわいそうだろ?」
少年「………」
侍男「物心ついたときから闘いをさせられ、何人もの人間を殺してきた。ずっと耐えられない罪を背負わされて生きていたんだ」
侍男「薬を与えてもらって夢のように誤魔化していた」
侍男「……でもな、少女は犬を飼い始めて変わった」
侍男「ある日僕にポツリとこぼしたのさ……薬はもういらない、現実を受け止める、とね」
侍男「それからあいつがどんどん遠くなっていくように感じた」
侍男「……僕は浅ましくもね、犬、お前にあいつを取られた気分だった」
少年「違う!少女が犬に求めたのは安らぎ、お前に求めたのは心の置き場所!」
少年「どうして気付かない!?あいつがお前にだけ「今を受け止める」と言った意味に!」
少年「お前にも変わって欲しかったからだ!だからお前に犬を預けた!お前に心を取り戻して欲しかったから!!」
侍男「………」
侍男「…犬と触れ合えば、僕も変わる……?」
侍男「………」
侍男「ハハハハハッ!!」
侍男「変われるわけないだろう?犬を僕に預けてからどうなった?」
侍男「──死んださ、みんな」
侍男「結局はそういうこと。僕たちはあの狭い世界の中で、延々と闘いを続けているべき存在だったのさ」
侍男「身の丈に合わないことをするから、こうなる……僕も、あいつも」
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