15: ◆XU7PmpcuUo[saga]
2019/06/05(水) 01:19:27.36 ID:QekJgiX40
少女「………………」ピッ
『あー、やっと出てくれたね』
少女「なんで今掛けてくるのよ。いつも明日くらいにかけてくるじゃない。まだ楽屋なんだけど」
『それはね、君の悲しそうな心の声が聞こえたからさ〜』
少女「……つまんない冗談はいいわ。で、何の用なのよ、売人さん」
売人『えー?僕からの用件なんて分かってるでしょうに』
少女「……どれくらい買える?」
売人『一週間分くらいかな。また用意しておいたから、明日の朝、いつものところでいいかい?』
少女「明日の朝?ちょっと急すぎない?」
売人『おや、先約でも入っていたかい?』
少女「別にないけど……」
売人『いやー最近注文が多くてねー、本当は明後日に君に渡そうと思ってたんだけど、その日は大口のお客さんが入っちゃってさ』
少女「あっそ」
売人『連れないねー相変わらず』
少女「どうでもいい。明日受け取りに行くから、切るわ──」
売人『君もよく知ってる人だと思うんだけどな〜』
少女「!」
少女(……まさか)
少女「……あっそ」
売人『ほーんと、愛想ないよね君。アイドルやってるんでしょ?もっとリップサービスとかさ、練習した方がいいよ?』
少女「余計なお世話よ。もう用はないでしょ?切るから」ピッ
少女「………はぁ」
少女(分かってる。分かってるわ、このままじゃダメってことくらい)
少女(……少年……)
少女「……おじいちゃん、私……どうすればいいのかな」
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