48: ◆F3PMQF3CDo[saga]
2019/06/02(日) 00:30:04.10 ID:0rdfMEO0O
……試合開始からどれだけの時間が経ったのだろう……
バキッ メキッ
スイレン「ァアァアア!!」ブンッ
アセロラ「うぁあああぁ!!」ブンッ
試合が開始してからスイレンとアセロラはただひたすら、お互いの顔を張り手で殴りあった
試合開始直後の愛らしい少女たちの顔の面影はもはやなく……
スイレン「………ハァ……ハァ…」ボロッ
アセロラ「………うぅぅ……」ボロッ
ボロボロに膨れ上がった顔で、土俵の上の少女たちは繰り返す
お互いの顔に……ゼンリョクの張り手をぶつけ合う闘いを
スイレン、アセロラ「うわぁぁぁ!!」ブンッ
バキッ
シーン……
ボロボロの少女たちを横目に静まり返る会場に……
スイレンとアセロラの張り手の音だけが響き渡る
スイレン「うわぁぁぁ!!」ブンッ
アセロラ「あぁぁぁあ!!」ブンッ
バキッ メキッ
クチナシ「……………」
これはもう相撲ではない。ただの殴りあいだ
このままでは……下手したら少女たちの命の危険すらありえる
会場の観客たちも……審判であるクチナシも……誰もがそう思った……だが……
スイレン(痛い……なんでこんなことしてるの……?私……)ヨロッ
アセロラ(もう嫌だよ……助けてよ……おじさん……サトシ……)ヨロッ
スイレン、アセロラ(でも………)グッ
クチナシ「………くそっ……」
クチナシも観客たちも……誰もが二人を止めたかったが………止められなかった……
スイレン(アセロラには……)ブンッ
アセロラ(スイレンには……)ブンッ
スイレン、アセロラ(負けたくないから!!)
バキッ
会場にいる誰もが……土俵の上でバトルしている小さな二人の少女たちの……
意地と覚悟を感じとっていたからだ
ナギサ「……イッブイ…」ゴクリ
ミミたん「キュー……」
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