【エヴァ】シンジ「すべてを受け入れようと思う」
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21: ◆o6rtSmOlPg[saga]
2019/05/29(水) 14:50:32.69 ID:PM9H0cD60
「それって……死ぬって、ことですか?」
22: ◆o6rtSmOlPg[saga]
2019/05/29(水) 14:53:23.93 ID:PM9H0cD60
モニターの映像が切られる。
「否定はしません」
モニターの前に座っていたシンジは、驚いた表情でリツコの背中を見る。
23: ◆o6rtSmOlPg[saga]
2019/05/29(水) 14:55:15.12 ID:PM9H0cD60
「あ、はい……でも、鈴原って……トウジの?」
シンジはその名字を聞いて思い当たった。しかし、目の前にいる女性の年齢が自分の記憶と噛み合わない。
「はい。お兄ちゃんがお世話になりました。妹のサクラです」
24: ◆o6rtSmOlPg[saga]
2019/05/29(水) 14:56:13.44 ID:PM9H0cD60
その時、ミサトの立っていた入り口の方から聞き覚えのある声が聞こえる。
その声。
25: ◆o6rtSmOlPg[saga]
2019/05/29(水) 14:56:50.94 ID:PM9H0cD60
「――あれから14年経ってるってことよ。バカシンジ」
26: ◆o6rtSmOlPg[saga]
2019/05/29(水) 15:02:36.81 ID:PM9H0cD60
アスカは上着のポケットに突っ込んでいた手を外に出すと、ずかずかとシンジの方に歩み寄って行った。
「アスカ!? アスカじゃないか! よかった、生きてたんだ。やっぱり――」
シンジは嬉しさのあまり椅子から立ち上がってアスカの名を呼びかけよった。
27: ◆o6rtSmOlPg[saga]
2019/05/29(水) 15:06:02.55 ID:PM9H0cD60
「駄目ね……抑えきれない。ずっと我慢してたし……」
アスカは、拳を振りかぶったまま俯いて独り言を口にする。
「……なんなんだよ……なんで、みんな」
28: ◆o6rtSmOlPg[saga]
2019/05/29(水) 15:08:46.84 ID:PM9H0cD60
「知らないって……助けたんだよあの時!!」
「人ひとりに大げさね。もうそんなことに反応してる暇なんてないのよ、この世界には。そうでしょ? 葛城大佐」
アスカは冷淡な態度でそう言うと、ドアの向こうへ姿を消してしまった。
29: ◆o6rtSmOlPg[saga]
2019/05/29(水) 15:13:27.24 ID:PM9H0cD60
爆発音と呼ぶには、あまりにも鈍く、遠い音が艦内に響き渡った。内線用の通信ブザーが鳴って、先程まで部屋を包んでいた重い空気を散らす。
「なんだ!?」
シンジは我に返って、SDATを見つめていた顔を上げる。
30: ◆o6rtSmOlPg[saga]
2019/05/29(水) 15:15:45.19 ID:PM9H0cD60
「ミサトさん! リツコさん! いったい何が来たんですか! 新しい使徒ですか!?」
シンジは、ひび割れたガラスにへばりついて、外の状況を必死に知ろうとしていた。
その時、何処からともなくシンジの元に声が聞こえる。
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