4:名無しNIPPER[saga]
2019/05/28(火) 14:26:47.62 ID:VZdRWGZA0
赤いヘルメットとプラグスーツに身を包んだ少女は、コックピットの中で次々と状況を伝える映像に意識を集中していた。室内の音声モニターからは、オペレーターの無線に混じって、緊張感の無い少女の鼻歌が聞こえていた。その鼻歌は、赤い少女のコックピットの中へ入り込んでいた。
『目標との交叉起動に乗った。接触まであとハチマル』
『目標物を確認』
『接触地点に変更なし』
『シフトMを維持。問題なし』
赤い少女は、操縦レバーを握りしめながら、様々なスイッチを押して機体の微調整に努めていた。
『ツー・ダッシュはランデブー用意。エイトは高度不足のため、再突入までの96秒間だけ援護可能。それまでにケリを付けて』
ミサトが緊張感のある声で作戦への士気を引き締める。その時、コックピットにアラートが鳴り響き、正面の映像が切り替わった。
『目標宙域に反射波あり。妨害が入った』
『自動防衛システムの質量兵器だ。問題ない』
次の瞬間、ポッドの進行方向に多数の爆発が発生した。急降下中のポッドは、そのまま爆発の中へと突っ込んでいく。
『爆散流発生。到達まで3・2・1』
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