30:名無しNIPPER[sage]
2019/05/27(月) 23:29:30.17 ID:npx55dB+0
「……俺の予備があるから、それ使って」
「いいの?あんたのでしょ」
31:名無しNIPPER[sage]
2019/05/27(月) 23:29:57.07 ID:npx55dB+0
「見つけたか?」
「ねぇ」
32:名無しNIPPER[sage]
2019/05/27(月) 23:30:24.56 ID:npx55dB+0
からかおうかとも思ったけど、そんなあいつのことを考えたら、なんだかこっちまで照れ臭くなっちゃって。
なんとなく、あいつから目を逸らして、部屋を見渡す。
33:名無しNIPPER[sage]
2019/05/27(月) 23:32:12.84 ID:npx55dB+0
ここは、あいつが生活している部屋で。
仕事以外の、プロデューサーではない、素のあいつの空間。
34:名無しNIPPER[sage]
2019/05/27(月) 23:32:48.15 ID:npx55dB+0
あいつは、いつもそうだった。
いつもこうやって、ふゆに居場所をくれる。
35:名無しNIPPER[sage]
2019/05/27(月) 23:33:25.05 ID:npx55dB+0
「……ねぇ」
「……ん?」
36:名無しNIPPER[sage]
2019/05/27(月) 23:34:27.31 ID:npx55dB+0
それから、どんどんあいつの部屋にふゆのものが増えて。
自分の家で過ごす時間より、あいつの部屋で過ごす時間の方が増えた頃。
37:名無しNIPPER[sage]
2019/05/27(月) 23:38:14.37 ID:npx55dB+0
「い、いいの?」
「今更だよ」
38:名無しNIPPER[sage]
2019/05/27(月) 23:43:13.67 ID:npx55dB+0
「……いや、違うな。悪い、照れくさくてな」
「俺が帰る時、冬優子に迎えてほしいんだ」
39:名無しNIPPER[sage]
2019/05/27(月) 23:43:43.60 ID:npx55dB+0
いつも、やきもきさせられたり、ハラハラさせられたりしたけど。
本当に欲しい時には、本当に欲しい言葉をくれる。
40:名無しNIPPER[sage]
2019/05/27(月) 23:44:59.67 ID:npx55dB+0
そして
「お、お邪魔します」
42Res/21.11 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20