【デレマス(デレステ)】黒埼ちとせ「私の望みは――」
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22:名無しNIPPER[saga]
2019/05/28(火) 23:48:55.77 ID:1yh4+5ql0
後日、事務所、Pの部屋


P「――という企画があって、千夜に出て欲しいんだが、どうだ?」

千夜「……問題ありません」

P「そうか、じゃあ、頼んだぞ」

ちとせ「最近、私たちVelvetRoseとしてより、個々で仕事をすることも増えてきてるわね。これも、あなたのやり方?」

P「意図的にお前たちが別行動をするようにしているわけじゃないが、お前たちはユニットでなくても十分仕事ができると思っている」

P「いまは、ユニットとしての仕事と個々人での仕事が半々くらいになっているだけだ。他意はない」

ちとせ「ふーん。でもさ――」

ちとせ「――今回あなたが千夜ちゃんに持ってきた仕事、『ドSなメイドさんに叱られるコーナー』のメイドさんなんだけど?」

千夜「……」

P「だからなんだ」

ちとせ「べっつにー? これがあなたの趣味なのだとしたら、笑えるなーって思って♪」

P「な、何を言うんだ」

P「笑えるのはその考え方のほうだな。千夜はほら、なんていうか、ズバズバと物言うだろ。それにメイドでもある。それらを踏まえた上で需要があると判断したまでだ」

ちとせ「つまんないのー」

ちとせ「でも良かったね千夜ちゃん。“プロデューサーさんが”千夜ちゃんのメイド姿が良いって言ってくれて」

千夜「なっ! ……お嬢さま、このような者に劣情を抱かれてるかのような言い方はやめてください」

P「そこまで言う必要はないだろ。もう少し愛嬌ってもんを千夜は覚えたほうがいいな」

千夜「ばーか。お前に言われなくたって、それくらい仕事なら演じることができますから」

P「そうか? じゃあ、“期待して”収録終わりのお前を待っていてやろう」

千夜「言っておけ」

ちとせ「……」

ちとせ「……なんか、さ」

ちとせ「ふたりとも、仲良しになった?」

千夜「!」

P「……」

ちとせ「ねえねえ、だってほら、千夜ちゃんのあなたに対する言葉、棘があるにしてもどこか可愛らしい感じがすると思わない?」

ちとせ「それに「ばーか」ですって! まったくもう、千夜ちゃんは本当に可愛いんだから」

千夜「〜〜///!!」ゲシゲシ

P「おい、なぜ俺を蹴る。やめろ」

千夜「私はレッスンがありますので、失礼します」スタスタ

ガチャ、バンッ

ちとせ「……あのさ」

ちとせ「どんな魔法を千夜ちゃんにかけたの?」

P「……魔法なんて、かけてないさ」

P「ただ、生きることを楽しめ、と、そう伝えただけだ」

ちとせ「……そっか」

ちとせ「あの子、そういうの、いままで欠けてたから」

ちとせ「私が何を言っても、自分には価値がないだとか、人形だとか、言い続けるんだもの」

ちとせ「あなたに会って、千夜ちゃんは変わったわ」

ちとせ「ありがとね」


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