【デレマス(デレステ)】黒埼ちとせ「私の望みは――」
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123:名無しNIPPER[saga]
2019/09/21(土) 18:45:25.99 ID:KnBe1FwIO
――新郎が、入場する。

P「……」

その男は、かつて自らが生み出してしまった災厄に苦しむ少女を救おうとした。

それと同時に、その災厄に苦しめられていたのは男も同じであった。


――新婦が、入場する。

千夜「……」

その女は、贖罪のために友を主とし、あろうことか主の想い人を愛してしまった。

しかしそのことが、主の救いであるということに気づいたのであった。


――高潔な女が、そこにいる。

ちとせ「……」

その女は、最初からいた。最初からいて最後までいないよう努めて存在しているが、それでもなお存在感が絶大な女がそこにいた。

女は新婦の主であった。けれども、今日をもってその契約は終わる。

それは、女の最後の望みであった。


――また別のところには、諦めてしまった女がいる。

ちひろ「……」

その女は、新郎を支え、救いの手を差し伸べようとした。だが、その手が男をつかむことはなかった。

しかし、女は最早後悔していなかった。男を救う別の女が、現れてくれたから。


――式が、進んでいく。


――誓いますか? Y/N

P「俺は――」

千夜「私は――」

ふたりは誓いを交わした。新婦の主は無言でそれを眺めている。


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