夢見りあむ「7人が行く・EX1・エクストライニング」
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◆ty.IaxZULXr/
[saga]
2019/05/26(日) 21:07:44.51 ID:qERzXi2O0
「見つけましたよ!吸血鬼!」
変なマスク。そのマスクに変成器が入ってるみたいで、歪んだ高い声。
「我が名はスーパーレッド!」
スーパーレッド。確か熱帯魚の名前だったような。
「人の世界にいないもの!成敗します!」
私は吸血鬼じゃないよ、というワンフレーズ。
「はっ!」
言う暇もなかった。
「ウワサほどではありませんね!」
強烈な胸の痛み。息が止まる。
「吸血鬼、スーパーレッドの敵ではありません!」
戻った息をすると、血が混じった。そんな私を見ていない。
「これに懲りたら、人間の世界に出てこないことです!さらば!」
ねぇ、違うでしょ、どう見たって病弱な人間……怪物なんかじゃないでしょ。
違うよ、違うの、本当は、特別でもなんでもないの。
私、死んじゃうかな、思ったより早かったな。
そんなことを考えられるから……まだ平気。
殺す気はなかったのかな……でもね。
私は……この傷で命を減らしてしまう。
月が助けてくれないかな、と思って顔をあげると。
月は誰かの影に隠れた。
前髪をあげていて、紅い瞳が良く見えた。
ああ、血の匂いにつられてきたのかな。
「大丈夫!?」
うん……大丈夫。
「救急車を呼んで……それだと間に合わないかな、私が病院に運ぶね」
平気……だから、落ち着いて。
「でも!」
ねぇ、私の目を見て。
「目……」
さぁ、私を好きになって、なんて。
「あなた、はぁとさんが言ってたチャーム持ちの人?」
効かなかった。だから、正直に話す。この傷が私の命を削ることを。
そんなことをしなくても、私の短い命だということを。
「でも、それなら少しでも長く生きないと」
あはっ、優しい。優しいから、お願いを聞いて。
「お願い?」
噛んで、吸血鬼さん。
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