夢見りあむ「7人が行く・EX1・エクストライニング」
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114: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2019/05/26(日) 21:48:19.09 ID:ve+l2aZk0
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出渕教会・地下1階

千夜「は?」

涼「まぁ、そういう反応になるよな」

千夜「お嬢さまと協力し、私をたばかっているのですか」

涼「アンタのお嬢さまは、そんなことをする性格か」

千夜「違います……ですが」

涼「信じろとは言ってない」

千夜「……」

涼「信じたくないのなら、アンタが知ったことを忘れさせることもできる。真実なんて、なかったことにできる」

千夜「忘れたら、お嬢さまは帰ってきますか。昨日までと元通りに、なりますか」

涼「太陽が嫌いなお嬢さまとの生活が始まるさ、昨日までそうだったかのように」

千夜「……あなたの話は本当ですか」

涼「アタシ?」

千夜「お嬢さまの命は……短かったのですか」

涼「信じるのか」

千夜「信じるかどうかは……聞いてから考えます」

涼「ああ。その通りだよ」

千夜「それはわかっています……お体が弱いのは、昔からですから」

涼「だが、ここ数ヶ月というわけじゃない。十数年といったところか」

千夜「つまり、襲われたのが原因ですか」

涼「ああ、命は奪われなかったが終わりまでは近づいた」

千夜「お嬢さまが、選んだのですね」

涼「裕美の意思は人間としての治療を受けることだった」

千夜「変質は……お嬢さまが選んだこと」

涼「選んだから、今も生きている。黒埼ちとせは吸血鬼に変わる。短かった人間の命ではなく、吸血鬼の命を生きる。そう、選んだ」

千夜「……はい」

涼「吸血鬼の末裔ではなく、ホンモノになる。それで、だ」

千夜「……」

涼「アンタはどうする?」

千夜「私は……」

涼「……」



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