2:名無しNIPPER[sage]
2019/05/22(水) 09:38:18.29 ID:hLslqOADO
「……あー、ダメダメ。中止。中止ね!」
「……あ」
(ほっ……)
―その言葉に安堵する少女。しかし……
「駄目ですか。凪ならいけると思ったのですが」
「ダメダメ。色気も何もない。これじゃあ、選挙のポスターの方がマシだよ!」
「はぁ……」
―そう会話は途切れ、批難の視線が集中する
(あ……でも……)
「な、なーちゃんは……」
「その自分をちゃん付けで呼ぶぐらいなら、そういったキャラクターを身につけて欲しいな!」
「……」
―そう。彼女はキャラクター、容姿、ダンス、歌。すべてが所属事務所のアイドルの中で中途半端であった
「せっかく、色物とはいえ仕事を取ってきたのに……」
「ちょ、アンタ!色物とは何だ!!」
「はぅっ……」
―ちょっとした自分のプロデューサーのミスによる騒動により、さらに縮こまる少女
―そして
「仕方がない。特別撮影所で仕切り直しだな」
「えっ……」
―てっきり今日の撮影は終わりだと思った少女は驚き、そして落胆する
(……まだやるんだ。もう……や…だよぅ)
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