1: ◆9l/Fpc6Qck[saga]
2019/05/18(土) 09:43:54.84 ID:1LrGaqRl0
1943年、横須賀。
男の手に抱かれた大きな卵はピキピキと音を立て、殻を破りはじめた。
裂け目より現れたそれは、つぶらな瞳に蛇のような細長い身体……。
そして、二対の前足にコウモリのような小さな翼をもった、紛れもない『竜の子』そのものであった。
この日、蒸しかえるような工廠の一角で、ひとつの新たな命が誕生したのだ。
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2: ◆9l/Fpc6Qck[saga]
2019/05/18(土) 09:51:39.39 ID:1LrGaqRl0
男「……!」
3: ◆9l/Fpc6Qck[saga]
2019/05/18(土) 09:59:46.15 ID:1LrGaqRl0
技術士官「ははは、驚かれるのも無理はありません」
4: ◆9l/Fpc6Qck[saga]
2019/05/18(土) 10:09:43.02 ID:1LrGaqRl0
技術士官「それでは、私はこれで」
5: ◆9l/Fpc6Qck[saga]
2019/05/18(土) 10:17:26.27 ID:1LrGaqRl0
男「勘弁してくれよ……まったく」
6: ◆9l/Fpc6Qck[saga]
2019/05/18(土) 10:29:08.29 ID:1LrGaqRl0
男「はぁ、はぁ……」
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