一休「夜な夜な悪さをしているのは屏風の虎ではありません」 将軍「何?」
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27:名無しNIPPER[saga]
2019/05/19(日) 02:31:21.46 ID:V3yOkWnx0
赤い夕陽が空を照らす中、安国寺に建てられた慰霊碑の前には二つの人影が見える。

一つは寺の唯一の生き残り、外観和尚。

もう一人は、年端もいかない幼い子供だった。


「一休しゃんは、何処へ行ってしまったでつか」

「一休は、遠い所へ行ってしまったのじゃ」

「どちて?」

「死んで、しまったからのう」

「どちて?」

「化生に、食われたんじゃ」

「どちて?」

「……」

「和尚しゃま?」

「……」

「どちて、和尚しゃまは泣いてるの?」


日が暮れ、空が暗くなってきていた。

何処からか、風が、こんな唄を運んでくる。


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