深月フェリシア「やちよー・・・やちよー・・・」
↓ 1- 覧 板 20
4: ◆LXjZXGUZxjdx[sage saga]
2019/05/12(日) 18:06:26.45 ID:G45GIBpi0
やちよ「慌てないで。ちゃんと教えてあげるから。まずはお風呂場に行って血を落としてきなさい」
フェリシア「うん・・・。あっ、あの・・・」
やちよ「んっ?」
フェリシア「べ、ベッドとか、服にも血が付いちゃって・・・」
やちよ「分かったわ。とりあえず今日は私のベッドで寝なさい。そっちは私がやっておくから、フェリシアは体を洗ってらっしゃい」
フェリシア「ごめん・・・・・」タタッ
やちよ「・・・・」
やちよ(思い出すわね。私の時のことを)
やちよ(私も今のフェリシアと同じように、怖くて不安だった。だけど、なにより恥ずかしかったわね。おばあちゃんにすら知られるのが恥ずかしかった。その日の夕飯にお赤飯が出たときは居た堪れなかったもの)
やちよ「・・・・ふふっ」
やちよ(でも、フェリシアは勇気を振り絞って私に相談に来てくれたのよね)
やちよ(きっとフェリシアも私と同じで、このことは人には知られたくないでしょうけど、でも、いざこうして私が面倒を見る立場になると、誰かに言いたくなっちゃうわね)
やちよ(だって、成長しているってのがはっきり分かって嬉しいし、なにより今のあの子、とってもかわいいんだもの)
やちよ(普段は、ズガンだのドカンだの喧しいあの子が、しおらしくなって、口調すらもおとなしくなっちゃって、それで私に助けを求める姿、本当にかわいらしかった)
やちよ(誰かに言いたいけど、秘密にしておきましょう。男勝りなあの子でも、女の子なんだし、デリケートなことだし)
やちよ(うちのフェリシアってあんなにかわいいのよ、って誰かに自慢したいけど、誰にも言わないわよ)
やちよ(誰にも言わな―――)
18Res/17.38 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20